沖縄には数多くの伝説が残っています。
わたしは沖縄ツアーに行って依頼、沖縄の伝説のとりこになってしまいました。
今日は国頭郡金武村に伝わる話、「金武の宮縁起」を紹介します。
尚真王の時代のことです。
金武湾の富蔵浜に、ある日、日秀上人という真言宗の高僧が漂着しました。
そのころ、金武の宮の洞窟に大蛇が住みついていて、出没しては村々を荒らしまわっていました。
そのたびに人畜に多大の被害があったのです。
被害の訴えが多いため、祝女を招いて大蛇の霊を降してもらうことになりました。
すると・・・
これから毎年、日を定めて処女をひとり人身御供としてさし出せよ。
これを怠れば、たちどころに荒れ果てた土地にする。
・・・という恐ろしい託宣がありました。
村の長老たちは色を失いました。
さっそく寄り集って熱心に相談し、娘をもつ家の中からくじで定めた娘を犠牲にささげることにしました。
娘をもつ親はもとより、村人の心はみな暗い思いに閉ざされていました。
上陸した日秀上人は、その噂をきいて怒りました。
大蛇の分際で人間に害を加えるとは以てのほかと、祈濤の壇をつくり真言秘密の術をもって、大蛇を永遠に洞内に封じたといいます。
それから大蛇の害をきかなくなったとのことです。